筆者のケント・M・キースさんがハーバード大学2年、19歳、の時に書いた「リーダーシップのための逆説の十ヶ条」です。
著者の活動により、徐々に広がっていっていたようですが、それが数十年の時を経て、ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサの孤児院の壁に書かれていた言葉として、世界に爆発的に広がっていったようです。
この世界は利益追求等が行き過ぎている為に、色々狂った部分が見えてきています。
「環境汚染」「生態破壊」「人口爆発」等々。
著者はこの狂った世界で人として間違った生き方をしないよう、十ヶ条の一つ一つを丁寧に説明してくれています。
- 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。
- 何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
- 成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功しなさい。
- 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
- 正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
- もっとも大きな考えをもったもっとも大きな男女は、もっとも小さな心をもったもっとも小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。それでもなお、大きな考えを持ちなさい。
- 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。それでもなお、弱者のために戦いなさい。
- 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築きあげなさい。
- 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。
- 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
人間には色々な価値観を持った人がいます。ですので、何か目的を持って実行していると、必ず足を引っ張って来る人がいます。
ですが、人として外れない行為、人として間違っていない行為、例えば、
「人を愛すること」
「良いことをすること」
「正直であること」
「大きな考えを抱くこと」
「弱者のために戦うこと」
「築くこと」
「他の人を助けること」
といった自分の利益の為ではなく、他人の利益の為であれば、どんな反論、攻撃をされようと、成し遂げようとする強い意志をもらえます。